2015年10月8日木曜日

Androidスマホ 広告クリックで端末情報を盗む不正ソフトが世界20カ国で流通

スマホの無料アプリには、必ず、広告が表示されますが、この広告を悪用する不正が世界20カ国で流通しているそうです。注意下さい。

広告を表示させるソフト(アドウェア)に悪質なものがあり、広告をクリックすると、端末の情報が収集され、外部のサーバに転送、画面には執拗に広告が表示されるようになるそうです。

 悪質なAndroidアドウェア、世界20カ国で流通 - ITmedia エンタープライズ
 http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1510/08/news048.html

私も、無料のスマホアプリをたくさん使っていますが、これらのアプリでは、よく広告が表示され、面倒くさいなあと感じていましたが、アプリの”広告表示”は絶対にクリックしないと決めています。

なお、上記のITmedia エンタープライズの記事では、以下の対策を勧めています。特に大事なのは、(1)、(2)ですね。

(1)メールやSMS、Webサイト、広告などの不審なリンクはクリックしない
(2)公式アプリストア以外ではアプリをインストールしない
(3)Androidのアプリを常に最新の状態に保つ
(4)セキュリティ対策ソフトを使用する


最近は、”広告表示”ソフト(アドウェア)の中に危険なものがある場合が数多く報告されていますので、以下には特に注意下さい。

(1)アプリは公式アプリストアからのみ、インストールする
(2)無料アプリの広告表示は原則クリックしない


なお、公式アプリストアの場合は、万が一、不正なソフトが発見された場合は、削除するなどの対策がとられるので安心です。


■アドウエアとは
「アド」とは広告(advertising)のことで、広告機能を持ったソフトウェアを、広い意味で「アドウェア」と呼びます。

アドウェアの中には、悪質なマルウェア(不正ソフト)として機能するものもあり、これが狭義の「アドウェア」です。(セキュリティベンダーが指す「アドウェア」とは、ほとんどこの意味です)。

それらは、過剰な広告表示だけで、ユーザーにはほとんどメリットがないもの、詐欺まがいの広告を表示するもの、不正なWebサイトへの誘導広告を表示し、情報を搾取するものなど、まさに「脅威」といえる存在です。


■スマホの無料アプリの広告の危険性

セキュリティ対策ソフトの大手「カスペルスキー公式ブログ」で、無料アプリの広告の危険性が紹介されていました。大変、役に立つ内容なので、紹介します。

悪質な仕組みがある広告ソフト(ライブラリ)が増えている現状で、何故、このようなことが発生するのかを知っておくことは大事ですね。

Android上のアドウェアって、大丈夫? | Kaspersky Daily - カスペルスキー公式ブログ
https://blog.kaspersky.co.jp/whats-the-deal-with-adware-on-android/1878/


無料アプリが人気ですが、「無料のものなど何もない」のが現実ですね。いわゆる「無料」アプリは、ほとんどが広告で成り立っています。せっかく無料アプリを利用しても、表示される広告で、大切な情報が盗まれたら大変です。

なお、スマホアプリは、多くの場合、決して無料ではありません。無料アプリの作成では、開発段階で何らかのサードパーティ広告ライブラリを選択してアプリに組み込むことがよくあります。

このようなアプリの場合、公開されて、ユーザーがダウンロードし始めると、その広告ライブラリの企業が、広告の配信とアプリ開発者への支払いを担当します。

開発者も、この広告ライブラリがやることや、収集される情報の種類、提供される広告、ユーザーのデバイスとのやりとりを、まったくコントロールすることができません。

このような広告ライブラリの中には、信頼の置けないライブラリもあるので、注意が必要です。